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生成AI

Anthropic社のClaudeにリリースされた「MCP(Model Context Protocol」とは？特徴や応用方法まで解説！Brave Searchを使ってみよう！Windowsでデモ

By machiko

2024年12月2日

はじめに

こんにちは。今日は、Anthropic社が開発した「ClaudeAI」の新機能としてリリースされた、「Model Context Protocol（MCP）」についてご紹介します。

本記事では、MCPの基本から応用方法まで、わかりやすく解説していきます。

Claude MCPとは

Claude MCPは、最近Claudeに搭載された機能です。AIモデル「Claude」とアプリケーションを連携させ、ユーザーが日常的に行う操作をAIに代行させることができるようになるという、とても画期的な機能といえます。これにより、次のような操作が簡単に実現できます。

  • デスクトップPC内のファイル操作：ファイルの作成、名前変更、編集、削除が可能。
  • Web検索：Brave Searchを使用した効率的な検索。
  • データ処理：ファイルの検索やExcelファイルの作成。

この機能を活用することで、デスクトップ上の操作がよりスムーズになり、作業効率を大幅に向上させることができます。

Claude MCPの仕組み

Claude MCPは、以下の2つの主要な機能を基盤としています。

Claudeとアプリケーションの接続

MCPを利用することで、ClaudeがデスクトップPCのアプリケーションやデータにアクセス可能になります。具体的には、ファイル操作やWeb検索など、さまざまなアクションをAIが実行します。

  • 例：フォルダ内のファイルを指定して検索したり、必要に応じて編集や削除を行う。

ファイルシステムとWeb機能の統合

MCPは、ローカルファイルシステムとインターネット検索機能を統合し、以下のようなタスクを効率化します。

  • ファイル操作：ファイルの作成、編集、削除。
  • Web検索：Brave Searchを活用して情報を収集。

Claude MCPのセットアップ方法

MCPを利用するには、いくつかの前提条件を満たし、セットアップを行う必要があります。これは少し難しいですが、まずは以下に、具体的な手順をまとめておりますので、トライしてみたい方はぜひご参考にしてください。

なお、今回は「BraveSearch」を使って、Claude経由でインターネット接続できる方法を試していきます。

MCPのセットアップ

Claude MCPを利用するには、以下の準備が必要です。

Node.jsのインストール

MCPサーバーを構築するためにNode.jsが必要です。Windows、Macbookのいずれの場合も出やり方はWeb検索で調べると出てきますので、Node.jsのインストールを進めてください。

Windowsの場合

1. Node.js公式サイトにアクセス

Node.jsの公式サイト（https://nodejs.org/）にアクセスします。

2. インストーラーをダウンロード

「LTS（長期サポート版）」をクリックしてインストーラーをダウンロードします。最新機能を試したい場合は「Current」を選択します。

3. インストールを実行

  1. ダウンロードしたインストーラー（.msiファイル）をダブルクリックします。
  2. セットアップウィザードに従い、デフォルト設定で進めます。
    • ライセンス規約に同意する。
    • インストール先のフォルダを指定する（特に変更の必要はありません）。
    • チェックボックス「Automatically install the necessary tools」にチェックを入れる。

4. 動作確認

インストールが完了したら、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力してインストールが成功したか確認します。

node -v
npm -v

それぞれNode.jsとnpm（Node.jsのパッケージ管理ツール）のバージョンが表示されれば成功です。

4. 動作確認

インストールが完了したら、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力してインストールが成功したか確認します。

node -v
npm -v

Server brave searchのインストール

そのうえで、Server brave searchをインストールします。下記コマンドを管理者モードで起動したPowerShell上で実行します。

npm install -g @modelcontextprotocol/server-brave-search

インストールは、すぐに完了します。

Brave Search APIキーの取得

次に、インターネット接続に使うBraveSearchAPIの設定をしましょう。このBraveSerachAPIキーと接続すると、Claudeを使ってWeb検索ができるようになります。

Web検索機能を利用するには、このBraveSearchのアカウントを登録して、APIキーを生成・取得する必要があります。（アカウント登録・APIキーの取得は無料で行うことができます。）

Brave Search APIの画面

まずはhttps://brave.com/search/api/にアクセスし、「SignUp」ボタンを押すと、会員情報登録フォームが表示されます。このフォームに情報を入力し、「Register」ボタンを押して、アカウント登録を行います。

登録を完了すると、登録したメールアドレス・パスワードでログインができるようになります。なお、ログイン時、登録メールアあドレスに送信された確認コードを入力する必要があります。

問題なく登録が完了したら、BraveSearchにログイン後、APIキーを生成・取得します。メニュー画面の「API Keys」をクリックします。

画面右上の「Add API Key」をクリックします。

無料プランを含め「サブスクリプションプラン」を登録しないとAPIキーを発行できない仕組みになっているので、ここで「Subscription」のリンクをクリックします。

サブスクリプションプランの一覧が表示されます。無料プランの登録でもAPIキーを発行することができますので、まずは一番左の「Freeプラン」に登録します。なお、無料プランのリクエスト制限は、1回／秒、2000回／月となっています。

登録後は、クレジットカード情報を登録します。なお、プランを変更しない限り、無料プランから有料プランへ自動で変更されることはなさそうです。

プラン登録後、APIキー生成ボタンが有効になりますので、「＋Add API key」をクリックします。

「Name」欄には、後から自分で整理しやすいように、「test」など、用途がわかりやすい名前を付けておきます。問題なければ、「Add」ボタンをクリックします。

登録後、API kesyの一覧部分に、生成したAPIキーが表示されます。「Reveal」ボタンをクリックすると、APIキーが表示されます。「Copy」ボタンを押すと、APIキーの文字列をコピーすることができます。今後、他のサービスでこのAPIキーを使うときは、ここでコピーした文字列を使用します。

Claudeデスクトップアプリのインストール

MCPを利用するための基本アプリケーションをインストールします。Installing Claude for Desktopというサイトからインストールができます。

「Claude download page」をクリックします。

ダウンロード先のPCのOSを選択する画面に移動しますので、ご自分のOSを選択します。

ダウンロードが完了すると、「Claude-Setup-x64.exe」というファイルがダウンロードされます。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、インストールが進行します。

Claude Desktop Applicationと外部サービスとの接続設定

ここでは、Claude Desktop Applicationを利用してMCPを設定する手順を説明します。デベロッパーモードを有効化し、設定ファイルを編集してMCPの動作をカスタマイズします。

Developers Modeを有効化する

Claude Desktop Applicationをカスタマイズするには、まずDevelopers Modeを有効にする必要があります。

  1. Claude Desktop Applicationの左上にある三本線（メニューボタン）をクリックします。
  2. Help > Enable Developer Modeを選択します。
  3. ダイアログが表示されるので、Enableをクリックします。

これでデベロッパーモードが有効になります。

MCP設定ファイルを更新する

MCPのカスタマイズには、設定ファイルを編集する必要があります。以下の手順に従って設定を変更してください。

設定ファイルを開く

ファイルエクスプローラーを開き、ファイルパス欄に%APPDATA%Claude　を入力して、対象のフォルダに移動し、設定ファイルclaude_desktop_config.jsonを作成し、以下の内容を追加します。

もしくは、Claudeデスクトップアプリを開いて、画面左上の三本線マークをクリック、File→Settingをクリックして進んでいくと、Claudeデスクトップアプリの設定画面が表示されます。

この左側の「Developer」タブをクリックして、

画面右側に表示される「Edit Config」ボタンをクリックします。

そうすると、先ほどファイルエクスプローラーでファイルパスに「%APPDATA%Claude」と指定してアクセスしたファイルと同じファイルにアクセスすることができます。

※YOUR_USERNAMEはご自身のユーザー名に置き換えてください。

ClaudeMCPが使える状態か確認する

ここまで設定後、Claude Desktopを再起動してください。

チャット入力欄の右下にトンカチのマークが表示されていれば、MCPが無事使える状態になっています。

この状態でClaudeに「claude_desktop_config.json」に書いたファイルパス (“C:Usersあなたのユーザー名見せたいフォルダ”) をコピーアンドペーストして、「あなたはこのファイルを見れますか？」という質問をしてみます。

うまくいくと、Claude側から、アクセス許可を求めるメッセージが表示されるので、問題なければ、そのままアクセスを許可します。

MCPサーバのBrave Searchへのアクセスを許可する

次に、MCPサーバのBrave Searchへのアクセスを許可する設定を行います。

{
  "mcpServers": {
    "brave-search": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-brave-search"
      ],
      "env": {
        "BRAVE_API_KEY": "YOUR_API_KEY"
      }
    }
  }
}

なお、事前にファイルシステムと接続するための設定をしている場合、コードは以下のようになります。

※YOUR_API_KEYはご自身のAPIキーに置き換えてください。

{
  "mcpServers": {
    "filesystem": {
      "command": "C:\Program Files\nodejs\node.exe",
      "args": [
        "C:\Users\YOUR_USER_NAME\AppData\Roaming\npm\node_modules\@modelcontextprotocol\server-filesystem",
        "C:\Users\YOUR_USER_NAME\Desktop"
      ]
    },
    "brave-search": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@modelcontextprotocol/server-brave-search"
      ],
      "env": {
        "BRAVE_API_KEY": "YOUR_API_KEY"
      }
    }
  }
}

※YOURAPIKEYはご自身のAPIキーに置き換えてください。

これで、設定は完了です。設定を適用するため、一度、Claudeデスクトップアプリは、画面左上の三本線マークをクリック後、→File→Settingに進んで、Quitをクリックし、閉じておきます。

Claude MCPとBrave Searchを使ってインターネット検索をしてみよう

それでは、再度Claudeデスクトップアプリを起動し、ClaudeMCPとBrave Searchを使って、インターネット検索をしてみましょう。

新しいチャット画面に、「今日のニュースを教えてください。」と質問してみます。

そうすると、Brave Searchとの接続許可を求めるメッセージが表示されます。

「Deny」以外を選択すれば、許可することができます。

そうすると、今日のニューストピックを教えてくれます。インターネット接続ができていない場合は、「最新の情報を取得することができません」といった回答が出力されますので、ニューストピックを教えてくれる場合は、無事にインターネット接続ができている状態です。

Claude MCPの活用方法

MCPを活用することで、さまざまなタスクを効率的に処理できます。以下に、主な活用事例を紹介します。

Web検索

Claudeに「特定の情報を検索してほしい」と指示を出すと、Brave Searchを通じて即座に結果が表示されます。

  • 例：「最新のテクノロジーニュースを検索してまとめてほしい。」

ファイル操作

MCPを使うと、AIがファイル操作を自動で行います。

  • ファイルの作成：新しいテキストファイルやExcelファイルを生成。
  • 名前変更：指定したファイルの名称を変更。
  • 検索：大量のデータの中から特定のファイルを検索。

データの整理と変換

Claude MCPは、複雑なデータ処理も簡単にこなします。

  • Excelファイルの作成：データをExcel形式にまとめる。
  • レシート画像から表を作成：画像データをアップロードし、テーブル形式で整理。

MCPのメリットと活用の注意点

Claude MCPを導入することで、多くの利点を得ることができます。ただし、活用する際にはいくつかの注意点も考慮する必要があります。

メリット

  • 作業効率の向上：手動操作をAIに任せることで時間を節約。
  • 柔軟性：多様な操作に対応可能。
  • 安全性：ローカルデータと外部APIを統合して使用。

注意点

  • 初期設定の複雑さ：設定ファイルの編集や環境構築にある程度の知識が必要。
  • APIキーの管理：セキュリティ上、APIキーの取り扱いに注意が必要。

まとめ

Claude MCPは、AIがパソコン内の操作やWeb検索を自動化することで、作業効率を飛躍的に向上させる技術です。ファイル操作やデータ処理を手軽に行えるため、日常業務だけでなくプロジェクト管理や分析作業にも幅広く活用できます。

エンジニア以外の方にとっては、設定がやや面倒に感じる部分もありますが、今後の活用方法次第では、業務の自動化が大きく進む可能性があります。興味がある方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

動画で解説！

Claude MCPのセットアップ方法と、Claude MCPとBrave Searchを接続する方法について、動画で解説しています。ぜひ動画もチェックしてみてください！

Claude MCPをセットアップする方法

Claude MCPとBrave Searchを接続する方法

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